まいど。
黒井です。
ストレス由来の衝動買いで新しいヘッドホンを購入しました。
かなりマニアックな製品なので、街中を探しても同じヘッドホンを使っている人はいないんじゃないかなあという一品。
その名も「アシダ音響 ST-90-05」です。
この記事では、まだ使っている人が少ない「俺専用」のレトロでおしゃれなヘッドホン「アシダ音響 ST-90-05」の開封と、音質や使用感などの詳細なレビューを行います。
レトロでおしゃれなヘッドホン「ST-90-05」の開封
こちらが「アシダ音響 ST-90-05」のパッケージです。
どこにでもあるような箱に、型番の印字されたシールが貼られているだけ。
驚きの「業務用感」!!!
実は、この「業務用感」には理由があります。
というのも、ST-90-05を製造販売している「アシダ音響」は、プロ機材としての音響製品に強いブランドなのです。
ST-90-05は、アシダ音響のスタジオヘッドホン「ST-90」シリーズのひとつとして初めて「音楽鑑賞用に」作られたヘッドホンとなります。
普段からプロの現場で使われるヘッドホンやイヤホン・ヘッドセット・スピーカーなどを製造販売しているため、ST-90-05においても簡易的なパッケージで販売をしているようです。
箱の中身も実にシンプル。
入っているものはヘッドホン本体とペラペラの説明書のみ。
クローズアップして、パシャリ。
味気ないグレーに、主張しない小さなロゴマーク・・・
全体的にチープで素朴・・・
古き良き昭和の趣きがレトロでおしゃれ!
ST-90-05のベースである「ST-90」は、ラジオの放送局などで昔から使われているヘッドホンです。昭和の時代にはこんな感じのヘッドホンをつけてラジオを放送していたのかもしれません。
似たような「レトロ風」デザインのヘッドホンは各社から販売されていますが、アシダ音響の「ST-90-05」のデザインは「レトロ風」ではなく本物の「レトロ」であるというところが良いよね!
レトロでおしゃれなヘッドホン「ST-90-05」の使用感
チープがゆえに軽量であるため良好な装着感
ST-90-05はレトロでおしゃれなデザインが特徴のヘッドホンですが、裏を返せば構造が古臭くチープな造りであるとも言えます。
頭に乗るヘッドバンド部分にはクッションが入っておらず、耳に当たるイヤーパッドのクッション性も高くありません。
しかし、レトロでチープな造りであるがゆえに本体の重量が軽い(公表値110g)ので、着けていても頭が重いということはありません。
耳への圧力については頭の大きさにもよりますが、黒井の大きな頭をもってしてもそこまで強いという感じはしませんでした。
ケーブルの質が良い
一万円未満のヘッドホンとしては「耐久性の高い」ケーブルを使っています。
ケーブルは持ち運びに不便なほど太くなく、かといって貧弱というほど細くもない、ちょうど良い太さです。
見た目はレトロでややチープな感じがしますが、耐久性についてはしっかりと考えられていますね。
ST-90-05の音質は「意外と・・・」な感じ。
ST-90-05の音質は、そのレトロな見た目とは裏腹に「デジタルな音楽」との親和性が高く、意外にもダンスミュージックなどを楽しく聴けるようにチューニングされています。
ST-90-05の高音域
全体の傾向としては「ドンシャリ」で、低音と高音がやや強調されたチューニングです。
高音には独特の鋭さがあり、ボリュームが大きいと少し耳に刺さります。
音量はほどほどに。
ST-90-05の中音域
ドンシャリの傾向が強いため、ボーカルはやや引っ込んでしまっているように感じます。
ただし中音域の全体が引っ込んでいるわけではありません。
キーの高い女性ボーカルなどはクリアに聴こえます。
ST-90-05の低音域
低音はタイトで大盛り!
レトロな見た目に反して、楽器の生音より機械的に作られたデジタルな音のほうが得意。
外でヘッドホンを使用する場合には低音が強いほうが音楽を楽しみやすいので、ST-90-05は外でガシガシ使うのが良さそう。
音場は狭く、定位はハッキリと。
音場が狭いのでビッグバンドやオーケストラには不向きですが、定位(それぞれの楽器の音がどこから聴こえて来ているのか)はハッキリしており、ステレオ感があります。
個人的に「音場が狭いヘッドホンは定位が曖昧になりがち」だと思っていたので、ST-90-05の音はふしぎな感じ。
いろんな音楽を聴いてみたくなります。
ST-90-05で聴きたい音楽。
記事を書くのにあたり、ST-90-05でいろんな音楽を聴きました。
そのなかでもとくに「相性が良い」と感じた楽曲をいくつか紹介します。
Yunomi & nicamoq – インドア系ならトラックメイカー
オーディオテクニカの開放型ヘッドホン「ATH-AD500X」のレビューでも登場した「インドア系ならトラックメイカー」です。
ATH-AD500Xで聴いたときとは違い、低音がガツンと効いていて「かわいい曲」というより「ノれる曲」という感じになります。
ヘッドホンが変わると音も変わる。おもしろい・・・
Shiggy Jr. – サマータイムラブ
女性ボーカルバンド「Shiggy Jr.」のサマータイムラブです。
Shiggy Jr.の楽曲はどれも「どこかレトロでセンチメンタルなサウンド」で、ST-90-05にぴったりですが、とくにサマータイムラブとの相性が抜群。
ベースラインがハッキリと聴こえ、80年代を彷彿とさせます。
生まれてねーけど。
ずっと真夜中でいいのに。 – Ham
「ずっと真夜中でいいのに。」の「Ham」です。
静かで綺麗で悲しい楽曲ですが、ST-90-05で聴くと激しく展開されるドラムスがハッキリと聴こえてきて、主人公の心模様が浮かび上がってくるように感じます。
静かな曲というイメージでしたが、ST-90-05で聴くと「こんなにドラムの激しい曲だったんだ」と気付かされました。
レトロでおしゃれなヘッドホン「ST-90-05」はこんな人におすすめ!
ST-90-05は「レトロでおしゃれで、誰も使っていない自分だけのヘッドホン」を求めている人におすすめ!
一万円未満で音の良さだけを求めているなら、以前に紹介したオーディオテクニカの「ATH-AD500X」がおすすめです。
レトロでおしゃれで「誰も使っていない自分だけのヘッドホン」を、ファッションの一部として取り入れつつ、音質も良い感じ。
これから外出するときにはST-90-05を着けていこう。
ひきこもりだけど。
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