正しい音で聴きたい!
動画編集をするようになり、これまで10年に渡り愛用してきたスピーカーに不満が。モニターヘッドホンで聴いた時と比べて、スピーカーで聴くと「声がこもって」聞こえるのです。
ヘッドホンとスピーカーで「音が違って」聞こえる場合、どっちに合わせたらいいのよ!
そういうわけで、動画制作や楽曲制作におけるスピーカーやヘッドホンには「正しい音」が求められます。
この記事では、ヤマハのモニタースピーカー「HS5」とデジタル・オーディオDACの接続方法を解説します。XLRバランス接続することでコスパ最強の高音質なオーディオ環境を目指す!
結論から言うと、めちゃくちゃクリアでフラットな音が手に入り、大満足です。
低ノイズ!XLRバランス接続とは?
スピーカーやヘッドホンなどのオーディオ機器と、切っても切れない関係にある「ノイズ」。
良いスピーカーがあっても、その周囲にノイズの発生源となる機器がたくさんあり、なおかつ長い長いケーブルを使用していると「ノイズ」が乗り放題。
せっかくのスピーカーも宝の持ち腐れとなってしまいます。
スピーカーの性能を引き出すためには、スピーカー本体のみならず「ノイズ」のことも考えてあげる必要があります。
そこで、レコーディング・スタジオなどでは、XLR(キャノン)と呼ばれる接続端子を用いてケーブルを配線することが多いです。
XLRケーブルで「バランス接続」をすると、ノイズの少ない、クリアな音を出力することができます。
バランス接続をするとノイズが減るのはなぜか?
バランス接続では信号がふたつ送られる
一般的な接続方法では、音の信号にノイズが加わったものがそのまま受け手の機器に入ります。
一方で、バランス接続をすると、音の信号が「ふたつ」送られます。
バランス接続では「Hot」と「Cold」と呼ばれるふたつの信号線があり、それぞれ同じ信号の「位相」と「逆位相」が送られるのです。
位相(いそう、英語: phase)とは、繰り返される現象の一周期のうち、ある特定の局面のことであり、波動などの周期的な現象において、ひとつの周期中の位置を示す無次元量でもある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8D%E7%9B%B8
この場合の「位相」とは、音の信号を「波形」にした際の「形」のこと。
「逆位相」とは、位相の信号を「上下反転させた形」になります。
ようするに「正しいのと反転したのが同時に出ている」ということです。
ただし、ノイズだけは違います。
反転しないノイズを狙い撃ちで消す!
ノイズは反転せず、Hot・Coldとも同じように乗るのです。
そして、バランス接続に対応した機器には「同相(同じ位相)を取り除く回路」が組み込まれています。
すると、どうなるかというと・・・
受け手側に送られてくる信号は・・・
- 位相の信号
- 逆位相の信号
- 同相のノイズ
以上の3つ。
ここで「同相を取り除く回路」が発動!
きれいに揃った「同相のノイズ」だけが消えます。
ざっくり解説すると、こんな感じで「バランス接続」をするとノイズが減るんですね。
ヤマハ モニタースピーカー HS5を開封
こちらがDTM(デスクトップミュージック)の制作などにも使われるヤマハのモニタースピーカー「HS5」のパッケージです。
ある程度のグレードのスピーカーは「1本ずつ販売」されています。HS5も例にもれず1本ずつの販売。2チャンネルで使用する場合は同じ製品をふたつ購入する必要があります。
ヤマハ HS5の外観
正面
ヤマハHS5を正面から見るとこんな感じ。
2ユニットからなる2ウェイ・スピーカーです。
上部にある小さなスピーカーが中高音域を担当する「ツイーター」で、下部にある大きなスピーカーが低音域を担当する「ウーファー」となります。
背面
- バスレフポート
- ボリューム
- 入力
- ROOM CONTROLスイッチ(低域の出力特性を補正する)
- HIGH TRIMスイッチ(高域のレベルを調整する)
- 電源スイッチ
- AC IN
本体の両側面には何もなく、背面にケーブルの接続部やボリュームコントロールなどが集中しています。
ボリュームは正面にあったほうが便利かもしれませんが、基本的にはPCから音量調整しますから、さほど問題にはなりません。むしろ正面がスッキリしている分、デザイン的に優れているようにも感じます。
使用することのできるケーブルは以下の通りです。
- XLRプラグ
- TRSフォーンプラグ(バランス接続)
- 標準モノ・フォーンプラグ(アンバランス接続)
この記事ではXLRプラグによるバランス接続を行います。
ノイズが少なく安価なDACも購入しました
XLRプラグによるバランス接続に対応し、安価な割にノイズが少ないDAC(デジタル・アナログ・コンバータ)SONCOZ LA-QXD1も購入しました。
この記事では、ヤマハ HS5をこちらのDACに接続します。
SONCOZ LA-QXD1の外観
DACの外観(天面)はこんな感じ。
SONCOZのロゴが小さく印刷されているだけのシンプルなデザインですね。
筐体は総アルミ製でなかなか高級感があります。
正面
- インジケータ
- TOS接続
- COAX接続
- USB接続
- 電源
- ボタン
- 接続切り替え
- ボリューム マイナス
- ボリューム プラス
- ミュート
正面にはボリュームや設定を行うボタンと、各種インジケータが並んでいます。
背面
- XLR右
- RCA
- XLR左
- COAX
- USB タイプB オーディオ イン
- TOS
- USB タイプC 電源供給
接続部はすべて背面にまとめられています。
【接続方法】PCとLA-QXD1、ヤマハHS5を接続してみよう!
間には何も入れず、上の画像のように接続してみました。
とにかく・・・
音に嫌な癖がなく、クリアで・・・
いい音!!!
HS5+LA-QXD1で「クリアでフラットな音」を手に入れた!
ヤマハ HS5とSONCOZ LA-QXD1の組み合わせでおよそ5万円。
ひきこもりニートの黒井としては大きな出費でしたが、それでも大満足の結果となりました。
クリアでフラットな音質は、動画(楽曲)制作にはもちろん、音楽鑑賞においてもその能力を発揮してくれます。
変な癖がないのでどんな楽曲にも合わせやすいですし、聴いていて疲れがありません。
そんなわけで、お茶を淹れて読書をしながら音楽を聴く・・・。なんて小洒落たことをするのにも一役買ってくれます。
しばらく音楽鑑賞から離れていましたが、スピーカーを変えてからは以前のようにまた音楽を聴くようになりました。
部屋で熱唱するときも、大きなスピーカーから流れる迫力のあるサウンドで歌うと、なんだか以前より気持ちがいいような気がします。
あえてひとつ難点をあげるなら、スピーカーが重くてデカいこと、くらいですかね。
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