どうも、黒井みなみ(@961373)です。
オーディオ入門用の「1万円台で買えるヘッドホン」を5つ、厳選して紹介します。
低音重視のものから高音重視のものまで、バランス良く選んでみました。
SONY MDR-10R
概要
SONYのMDR-10Rです。2015年10月現在Amazonでは最安「10,800円」で販売されており、1万円で買えるヘッドホンとは思えない高級感のある落ち着いたブラックと、若いひとに人気のポップなホワイトの2色から選ぶことができます。
つけ心地はやわらかく、それでいて落ちてしまうことのない絶妙なバランスです。スイーベル機構により折りたたむことができ、大型ヘッドホンでありながら簡単に持ち運ぶことができます。
音質
上位機種である「MDR-1A」を踏襲したSONYサウンドです。すべての音が均等に出る「フラット」なバランスで、その中ではやや低音寄り。低音があり、そのうえに中音が乗り、最後に高音が乗っている、ピラミッドのようなバランスです。
得意
MDR-10Rは聴く音楽のジャンルを選びません。しいていうならポップスやロック、ジャズ、ダンスミュージックあたりが得意ですね。音場(音の鳴る仮想的な空間)がやや狭いので、広い空間が必要であるオーケストラの表現は少し苦手です。
Audio-technica ATH-ES700
概要
Audio-technicaのATH-ES700です。楕円形ではなく円形の振動板をつかっているので、振動板の大きさに対して本体が小さく見えます。本体が円形なのでオーバーイヤー型(耳を覆うタイプ)ではなくオンイヤー型(耳の上に乗るタイプ)となっています。
ヘッドバンドの抑圧がやや高く、頭の大きいひとには少しキツいかもしれません。スイーベル機構内蔵で持ち運びのできるポータブル・ヘッドホンですが、ケーブルが細いので断線が怖い。普通につかうぶんには心配は要りませんが、乱暴に扱う可能性のあるひとは注意が必要です。
音質
フラットと呼べる領域のなかで「やや低音寄りのSONY」に対し、こちらは「やや高音よりのAudio-technica」という感じですね。ポータブル用ヘッドホンですが、Audio-technicaならではのきらびやかな高音を楽しめます。また、ポータブル用だからでしょう、低音もしっかりとしています。ソリッドでシンプルな低音です。
得意
得意ジャンルは大ざっぱに「流行りの音楽」ですね。EXILEなどのダンスミュージック系はやや低音が足りず迫力に欠けるかもしれません。Jpopや軽いロック、アイドル・ソングやアニソンを楽しく聴かせてくれます。
▶audio-technica EARSUIT 密閉型オンイヤーヘッドホン ポータブル ATH-ES700
SHURE SRH440
概要
SHUREのSRH440は、今回紹介する5つの「1万円台で買えるヘッドホン」のなかで唯一のモニターヘッドホンです。モニターヘッドホンとは、音楽スタジオなどでもつかわれている「音楽鑑賞用ではなく音楽を確認するためのヘッドホン」のこと。自分で楽器を演奏したり、歌声を録音している(または録音したい)ひとの入門機としておすすめです。
構造やプラグは音楽鑑賞用のものと変わらないので、音楽鑑賞用としてつかうこともできます。モニターヘッドホンでありながら折りたたみが可能なので持ち運びもでき、つかえるシーンの多いヘッドホンです。
音質
音色は軽快にして繊細。フラット領域のなかでは「やや高音寄り」です。SHURE独特の「音の丸み」があり、聴き疲れをしないのも大きなポイントですね。
得意
モニターヘッドホンとして優秀なので「どんなジャンルもそつなく」鳴らしてくれます。しかし「これだ!」というものがないのも事実です。モニターヘッドホンの宿命ですね。特徴がないのが特徴、という感じでしょうか。幅広いジャンルの音楽を聴くひとで、ヘッドホンの入門用として1万円台で買えるものをお探しの方におすすめです。
▶SHURE 密閉型 プロフェッショナル・スタジオ・ヘッドホン SRH440-A
DENON AH-D1100
概要
老舗オーディオ・メーカーであるDENONの「AH-D1100」です。DENONといえばスピーカーのイメージがつよいかもしれませんが、ヘッドホンも素晴らしい。
ヘッドバンドの頂点がやや硬く、長時間つけていると頭のてっぺんが痛くなってくるかもしれません。イヤーパッド(耳あて)部分は良好です。アーム部分(ヘッドバンドの根本)の作りがやや弱いという意見を聞きますが、マイナーチェンジで改善されたようです。
メーカーの希望小売価格が「20,000円弱」であるのに、2015年10月現在Amazonでは「6,500円」ほどで販売されているお得なヘッドホンです。
音質
音が悪いから価格が落ち込んでいるのかというとけしてそうではありません。ぼくのなかでDENON製ヘッドホンの代名詞となっている「ふくよかな低音」はこのモデルでも健在です。この「ふくよかな低音」のおかげで、ポータブルヘッドホンなのにジャズやオーケストラを心地よく聴けるんですよ。高音も非常にクリアで、やや低音寄りのバランスの良い音色です。
得意
落ち着いた音色なのでジャズやボッサ、オーケストラが似合いますね。おしゃれな喫茶店で流れているBGMのような落ち着いたジャズやボッサと相性が良い。ちなみにぼくはこんなCDを聴いています。
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p style=”margin-bottom:3em;”>▶楽ジャズ~クラシック
▶休日カフェ
ただ量感があるだけの低音とは違いふくよかで広がりのある上品な低音が、やすらぎの空間へといざないます。
▶DENON 密閉型オーバーヘッドヘッドホン ブラック AH-D1100
Audio-technica ATH-A900X
概要
タノブロでは何度も紹介しているAudio-technicaの「ATH-A900X」です。音を聴くことは非常に感覚的なものであるため、ヘッドホンやイヤホンを他人にすすめるのは難しいんですが、このATH-A900Xは「誰にでもすすめられるヘッドホン」として、またオーディオ初心者の登竜門としての地位を確立しています。
今回では唯一の完全なホームユース・ヘッドホンです。折りたたみはできませんが、そのぶん本体が大きく、音にも余裕があります。また、つけ心地が「ふんわり」としていて重さを感じさせません。Audio-technicaの「ウイングサポート」の成せる技です。
音質
先に紹介した「ATH-ES700」と同様、きらびやかな高音とシャキッとしたソリッドな低音がバランス良く出ます。フラット領域のなかではやや高音寄り。ホームユースということもあり、余裕のある音を鳴らしてくれます。この価格帯では音場が広く、聞き疲れのしない音色ですね。
得意
オールジャンルをそつなく鳴らしてくれます。しかし「激しい曲」は少し苦手です。ポップスや軽めのロック、ジャズ、オーケストラと相性が良い。金物(とくにシンバル)の音ならこの5機種のなかでも群を抜いて良い音を鳴らします。
▶audio-technica アートモニターシリーズ 密閉型ヘッドホン ハイレゾ音源対応 ATH-A900X
さいごに
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p style=”margin-bottom:3em;”>まずは注意から。
音は非常に感覚的なものです。あくまでもぼくが実際に聴いた際の主観にもとづいてレビューを行っているということをどうかご理解ください。
これまでヘッドホンをつかったことがなかったひとや、3,000円クラスのヘッドホンから乗り換えようとしているひとが、1万円台のヘッドホンをつかったら、きっと感動することでしょう。思わず感嘆のため息が出るほどです。目を閉じ、音を聴くというより、音を感じるようにしながら、上質な音楽を堪能してください。
良いヘッドホンで音楽を聴きながら、右手にはコーヒーを、左手には小説を。なんて優雅な休日なんだ!
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