読書のスピードが遅い人は「考え方」を変えたほうがいいですよ – 遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フローリーディング」の習慣

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まいど、黒井です。

今回は「遅読家のための読書術」という本を読んだんですが、この本は良書でしたね。あなたは「読書術」というと何を思い浮かべますか?

多くの方は「速読」を思い浮かべるでしょう。

「遅読家のための読書術」では「速読ができるようになる本」とはまったく違います。

「速読ができるようになる本」では「いかに速く目を動かすか」とか「スピードの速い読書を何度も行う」といった「テクニック」が書かれています。

対して「遅読家のための読書術」は、小手先のテクニックやノウハウではなく、読書と向き合うときの考え方、構え方などの「マインド」が書かれた本なんです。

「遅読家のための読書術」の著者である印南敦史さんは、ライフハック・ブログ・メディアの「ライフハッカー」で毎日書評を書いているライターです。ぼくは「遅読家のための読書術」で名前を知りましたが、知らず知らず、印南さんの記事は読んでいたことになります。いつもお世話になっています。

「年に700冊もの本を読む」という印南さんですが、書評ライターとして活躍するまでは、ぼくと同じように「読書は好きだけど速く読むことができない遅読家」だったんですって。

印南さんは、どうやって「年700冊」もの本を読んでいるんでしょう?

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読書は「速く読む」ほど「深く」読めるんです。

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「遅読家のための読書術」を読むまでのぼくの考え方は、ひと文字ひと文字を目で追いかけながらじっくりと「熟読」すれば記憶に残りやすく、また理解も深まるだろう、というものでした。

きっと「読書のスピードが遅い」ということで悩んでいる人は、おおむね「この考え方」をしているのではないでしょうか。

しかし、

著者の印南敦史さんはこう言います。

「1日に1冊」読み切ると、はるかに深く理解できる。

できれば、本は「1日で1冊読み切る」のが理想的です。(中略)ですから、最初に時間を区切ってしまって、その時間内に味わえる価値だけに集中するほうがいいかもしれません。「熟読の呪縛」に縛られている人はぜひ、「10日間のダラダラ読みより、60分間のパラパラ読み」を意識してみてください。読書体験のクォリティが一気に高まるはずです。

引用:遅読家のための読書術 – 82ページより

このページを読んでから「30分」ではありますが、著者のいう「パラパラ読み」を実践してみました。すると「不思議と内容はちゃんと頭に入っている」んですよ。

ぼくはなるべく速くページをめくりながら、段落のかたまりを「ナナメ」に読んでいきました。だから「文の前後関係」などは曖昧になりますが、言葉のひとつひとつを「キーワード」のように捉えるようになるからか、内容の「本質的なところ」だけが頭のなかに残るんです。

人の目は「キーワード」をけして見逃しません。

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ぼくもブログ記事や小説という形で文章を書きますが、自分のもっとも「言いたいこと」に当たる部分を書いているときって、自然と「キーワード」がたくさん出てくるものなんですよ。

「読書」について書いているときは、当然「読書について言いたいこと」があります。そして実際に「読書について言いたいこと」の「核心に迫るとき」というのは「読書」だとか「読む」というキーワードが出やすい。

人間の目は「ひと文字ずつ精読できないようなスピード」で本のページをめくっても「核心部分」に散りばめられている「キーワード」をけして見逃しません。

よくよく考えると「速くページをめくってもキーワードは見逃さない」ということは、日頃の「ネットサーフィン」などで体験しているんですよね。

ネット上のコンテンツはだいたい「パラパラ読み」ですよ。

あなたもそうでしょう?

この記事、ここまで「ひと文字ずつ目で追って」きましたか?

いやいや、そんなことはないハズですよ。

ネット上のコンテンツは「パラパラ」とページをスクロールしながら、自分の知りたいことに関する「キーワード」が出てきたり「太字・赤字」になっている箇所が見えたら、そこだけしっかりと読む。なんてことを当たり前のようにしていますよね。

紙の本やKindle本を読むときも「これくらい肩の力を抜いて」読んでもいい。本1冊を丸暗記するなんていう読み方にはムリがありますから、もう最初から「忘れること前提の読書」でいいんですよ。

情報社会なんて言われる現代においては「どれだけ情報を手に入れるか」ということより、むしろ「どれだけ不要な情報を捨てられるか」のほうが重要です。

裏を返せば「本質」だけをギュッとつかみ取ることができれば、それがベストといっていいでしょう。本質だけをキャッチするためにも「読書スピード」を上げてパラパラ読みで「キーワードを拾う」というスタイルの読書をしましょう。

あとがき

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その後ぼくは「遅読家のための読書術」を読書スピードを上げたまま読み進めました。するとその日のウチに読破してしまったんです! ぼくのなかでは驚異的な読書スピードでしたね。

で、もうひとつ実感したんですが「読書スピードを上げる」と「速く読める分その本の全体像を素早く把握できる」という利点もあります。

このことについても「遅読家のための読書術」のなかに解説が載っているので、どうか読んでみてください。理解が深まりつつ読書スピードが上がったら、いうことなしでしょう。

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