その無気力や無力感には原因があります!【無気力なのにはワケがある – 大芦治】

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まいど! ニートブロガーの黒井です。

あああだるい。今日もだるいね。

この無気力の正体はいったいぜんたい何なのだろう。

そう思い手に取ったのがこの本……

無気力なのにはワケがある。

この本は新書で、特別に分厚いワケでもありません。

でも内容はめちゃくちゃ濃ゆいんです。

無気力なのにはワケがあるでは、無気力や無力感の正体を心理学的に暴いていきます。

実際に行われた実験をいくつも取り上げながら無気力や無力感の原因を探り、最後にはどうすれば無気力や無力感を改善することができるか、またそもそも無気力にならずに済むか、ということについても触れられます。

実際に行われた実験とその結果が論拠となっているので「無気力なんてただの怠惰だ!」とか「無力感だぁ? そんなの気合と根性で何とかしろ!」というような精神論とは一線を画しています。

無気力や無力感の原因は、これまでの人生で積み上げてきた「アレ」だったんですよ!

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無気力の原因は”コントロールできない”ことに由来する「学習性無力感」である。

しかし、実際にはその仮説通りにはならなかった。実験前半でブザー音の後に電気ショックがくることを学習していたはずのイヌは、実験後半のシャトルボックス(2つの部屋からなる実験装置。部屋Aに電気ショックが流れても、部屋Bに移動すれば電気ショックを回避することができるようになっている)でブザー音を聞かされると、うずくまって動こうとしなかったのである。

実験の前半ではイヌにはブザーの後に電気ショックが与えられました。これはどーしようもなく回避のできないものです。

つぎに、シャトルボックスという2つの部屋からなる箱を使った実験が行われました。

コントロールができないということ。

イヌは「ブザーの後に電気ショックが来る」ということを学習しているはずだと考えられていたので、実験を行った心理学者たちは……

後半のシャトルボックスという電気ショックを回避することのできる装置での実験では、そのイヌは前半での学習があるためより早くに「電気ショックを回避することができる」ということを学習できるのではないかと考えていました。

しかし実際にはその仮説どおりにはならず、イヌはうずくまってしまったんです。

そのご実験の前半部分を……

  1. ボタンを押すことで電気ショックを止められるグループ
  2. 電気ショックをどうやってもコントロールできないグループ
  3. そもそも電気ショックが与えられないグループ

と、このように3つのグループに分けて、もういちど実験が行われました。

するとグループ1とグループ3は、後半のシャトルボックスでの実験において、部屋を移動し、電気ショックを回避することのできるイヌの割合が高かったのに対して……

グループ2のイヌだけは、先の実験のとおり、シャトルボックスでの実験において上手く電気ショックを回避できないという結果になったんです。

グループ1とグループ3の電気ショックを回避できた確率80%以上なのに対し、グループ2ではわずか25%ほどしか電気ショックを回避することができませんでした。

そもそも実験前半で電気ショックを与えられなかったグループ3を除いて、電気ショックを与えられたグループ1とグループ2の違いは、実験前半で電気ショックを自分で止めることができたかどうかです。

グループ2のイヌは電気ショックというストレスをコントロールできない状況だったと言えます。

学習性無力感とは”コントロールできないことを学習”した状態。

実験に使われたグループ2のイヌは、実験前半の電気ショックを受けて「このストレスは自分の力ではどうすることもできない」ということを学習しました。

で、ストレスをコントロールできないことを知り……

その結果、実験後半でイヌはうずくまり動こうとしなかったんですね。

実験を行った心理学者らはこれを学習性無力感と名付けました。

コントロールのできない状況にしばらく置かれていると、その後コントロール可能な場面においても無力感を学習しているので、なかなか行動することができなくなるんです。

”無気力なのにはワケがある”ではこんな実験がたくさん登場します。

上の実験は学習性無力感を発見した記念すべき(?)実験ですけど、この段階ではまだ「見つけた」に過ぎず、これからまたさまざまな学習性無力感についての実験が行われます。

本書では実際に行われた実験をベースにして少しずつ無気力や無力感の正体に迫っていくのです。

肝心の”無気力を改善する方法”についての情報が乏しい。

無気力なのにはワケがあるは(少なくともぼくにとって)おもしろい本でした。

いろんな実験が出てきて退屈しないし、実験のひとつひとつから「なるほど」と思わせてくれる発見や学びもあります。

でも……

肝心の「無気力を改善する方法」についての情報が乏しい!!!

自ら本を読み解こうとする気のある人には有益ですけど、受動的で、無気力を改善するためのノウハウだけを教えてけれえ……という人には不向きな一冊だと言えます。

ぼくは幸いにして前者だったのでおもしろく読ませていただきました。

それでもページをめくりながら……

「あれ? もう8割くらい読んでるけどまだ”無気力を改善する方法”について書かれないなあ……」

と、ちょっぴり不安になってました。

実験に基づき導き出された”無気力を改善する3つの方法”とは?

最後に無気力なのにはワケがあるのなかで紹介された、数少ない無気力を改善する、あるいは無気力に陥らないようにするための方法をざっと要約します。

【1】”小さな成功体験”を積み上げよう。

自己啓発本などを読んでいてもよく見かけるフレーズですが、小さな成功体験を積み上げることは、心理学的に見ても無気力に陥らないために重要なことなんですね。

とくに幼少期の成功体験が大人になってもその人の自信につながっているということが実験から分かってきています。いまからでも遅くないけどね!

人でも動物でも、まったくストレスのない状態に置かれていては駄目だということだ。そういう状態に置かれていると、とつぜん深刻なコントロール不可能な事態を経験したとき、簡単に無気力に陥ってしまう。むしろ、すこしだけならふだんから不快な場面を経験しておいたほうがよい(ただし、それはコントロールできる事態が望ましい)。ストレスになる場面を自分で切り抜けたという経験が自信となり、学習性無力感に陥りにくい傾向をつくってくれるからだ。

【2】失敗の原因は”可変的なもの”に求めよう。

無気力に陥りやすい人や、うつ病などの気分障害にかかりやすい人は、何か失敗したときの原因を「固定的なもの」に求める傾向が強いとされています。

失敗の原因を固定的なものではなく可変的なものに求めることです。

よーするに「自分にはムリだ」とか「才能がない」と考えるのではなくちょっと無理やりだとしても「今回は自分の努力不足だ」とか「やり方が悪かったかしら」という可変可能な原因を考えたほうが良い。

【3】遂行目標ではなく”学習目標”を持とう。

目標には2種類あります。それは遂行目標学習目標です。

遂行目標は「ノルマを達成」したり「より良い点数を取る」ことを目標としたもの。それに対し学習目標は学ぶことで自分の知識を増やし、見識を高めることそのものを目標としたものです。

遂行目標ではノルマを達成したり良い点数を取ってはじめて喜びが得られます。またノルマが達成できなかったり、良い点数を取れなかったりすると、落ち込んでしまいますよね。

学習目標では学ぶことそのものが喜びなので、学習を楽しんでいさえすれば喜びが得られるし、落ち込む必要もありません。

こうした目標の持ち方の違いにはマインドセット(信念)が深くかかわっています。

人間には持って生まれた才能がありこれは覆らないという考えでは遂行目標を持つことになります。反対に「人間の能力は努力次第で向上する」という信念を持っている人は、学習そのものを目標とするはずです。

楽観的であれ。死にゃあしないさ。

書いてみたもののこれがいっちゃんむずかしい!!

ぼくなんかは石橋を叩いた上でビビッて渡らないようなヤツですからね。

でもほとんと病的といっていいほどだったぼくの悲観的な性格も、いろ〜んな本を読むことで少しおとなしくなったように思います。

無気力に関しても、悲観的でいるより、楽観的でいるほうが良いと言えます。

学習性無力感の研究を一貫してけん引してきたセリグマンらは、ある時期から、帰属スタイルをはじめとする学習性無力感に陥りにくい傾向の背後にある根本的な特性として、オプティミズム(楽観主義)があると主張するようになった。

ちょっぴり頼りないけど現代社会にはレールから転げ落ちたときのセーフティネットもあるし、食いっぱぐれることはほとんどありません。

どんなときも……

死にゃあしないさ。

と、楽観的でありたいものですね。

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