まいど!黒井(@961373)です。
どこかで「松浦弥太郎さんの本がおもしろかった」と聞いたので、さっそく購入して読んでみることに。そこで最初に読む本として選んだのが「松浦弥太郎の新しいお金術」です。
松浦弥太郎の新しいお金術は割にうすっぺら〜い本で、ぼくが購入した文庫本は199ページしかありません。
文体のやわらかさも相まって、とっても読みやすい一冊となってます。
ページ数が少ないからといって、しかし内容が薄いワケではありませんよ。よくあるお金の本とは一線を画しています。
お金を「ただのお金」として扱わず、さん付けで「お金さん」と呼ぶところから始まり、お金のことを、時間、生活、社会など、さまざまな角度から考えていくための一冊です。
この本に「財テク」は1つも載っていません。
松浦弥太郎の新しいお金術では「お金」のことを一貫して「お金さん」と呼んでいます。
お金は「お金さん」と呼ぼう。
僕がこんな提案をするのは、お金と友だちになりたいからです。
(中略)
そしてあるとき、気づいたのです。お金とどうつきあうかを決めるなら、僕は「友達づきあい」がしたいと。お金というのは、友だちみたいなものじゃないかと。
友だち付き合いにテクニックは不要です。ああだこうだと考えず、ただ友だちに対して素直であればいい。友だちに対して誠実であればいいんです。
松浦さんはお金に対しても同じじゃないかと気が付いたんですね。だからこの本には「財テク」と呼ばれるようなノウハウは1つも出てきません。
お金とは何だろう?
という基本的な問いについて語るときには、財テクなどのノウハウは不要なのかもしれません。松浦さんのおっしゃるとおり、お金と付き合うときは、友だちと付き合うときのように素直で誠実であることがもっとも大切なんでしょう。
あなたは「お金」のことが好きですか?
あなたは「自分はお金が大好きだ」と言ったことがあるでしょうか。きっと多くの人は「そんなことを言ったら金の亡者みたいに思われちゃう」と懸念して、言いたくても言えなかったり、常識的にそんなことは言ってはいけない、と考えているはずです。
新聞を読んでもテレビを見ても、世の中にはたくさんのかなしかったり恐ろしかったりする事件があふれていて、そこには必ずお金が絡んでいます。
お金を目当てに、人を殺した。
政治家が、違法な献金を受けた。
僕たちはそうしたことを日々目にしたり、耳にしてたりしているから、「お金は汚い、悪い、怖い」と思い込み、「お金のことばかり言う人は卑しい」と蔑み、「お金のことを話すのは抵抗がある」と感じるようになったのかもしれません。
お金は無くてはならないものだし、右を見ても、左を見ても、世の奥様は「ああ今月もお金がないわ」とか「もう少しお金があったら……」な〜んて、口々に発しています。
つまりみんなお金を欲しているということです。それはお金を好いている、あるいは愛しているのだといっても過言ではありません。
お金と友だちになるキッカケはあなたが「お金を好きになる」こと。
億万長者になりたいワケじゃないとしても、あなただって、もう少しお金があったらなぁ……、と思うことくらいあるでしょう?
それとも……
お金さんのこと、嫌いですか?
お金に限らず、誰かと友だちになりたいのなら、あなたは彼(彼女)に心を開く必要があります。そして彼(彼女)を好きになる必要があります。
自分が誰も好きではないし、自分が誰にも心を許していないから、誰にも好かれないし、心を許されないのだと思うのです。関係性というのはリングのごとくつながっているもので、くるりと回ってもとの場所に戻ってきます。
ぼくはこの「関係性はリング」という言葉に感動すらを覚えました。
ぼくは実際のひと付き合いにおいても相手を信用せず、心を開かず、素直になれない人間です。しかしこれでは誰にも信用されないし、心を開いてもらえないし、素直に接してもらえない。
関係性とはリング、だから。
「お金さん」と呼び方を変えることは、お金と仲良くするためのとびきりいい方法ですが、気持ちがこもっていたら、最高です。
「お金さんが、大好き」
心からこう思えたら、お金の心配は、お日さまが昇ったあとの朝露みたいに、すうっと消えていくはずです。
松浦さんはお金との付き合いにも「リングの作用」があると考えています。だからまず最初に「こちらからお金を好きに」なることが大事なんです。
さあ、言ってみましょう。
ぼくはお金さんが大好きです!!!
恋人を大切にするように「お金」も大切にしよう。
松浦さんは毎朝お金に感謝の言葉をかけているそうです。お金だけでなく大切なものにはつねに感謝の心を持っていたいものですね。
家族や友だちや恋人もそう。いい天気ならお日さまにも感謝したいですね。しとしと降っていたら雨にも感謝しましょうよ。
もちろんお金にもね。
ぼくの財布にはあまりお金が入っていません。ほぼすべてのお金をジャパンネット銀行に預けたままVISAデビットで運用しているからです。
あまりつかわないので財布が何かの下敷きになっていても、気が付かなかったりします。友だちが何かの下敷きになっている状況はとても無視できません。
ということで……
ちゃ〜んとお財布を置く場所をつくることにしました。また人生で初めてしっかりとした財布を購入することを決定しました。
財布はお金さんのお家ですから、身の丈をわきまえた上で、なるべく良いところに住んでもらいたいですね。
ちなみに……
こんな財布を購入しました。
いろいろ調べていて一目惚れしちゃったんですよ。
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とどいたらブログで紹介する予定です。
お金を使うバランス感覚を養おう。
お金に「この使い方でいいかい?」と尋ねてみよう。
お金は友だちです。とすると我々は友だちと引き換えに価値を得ていることになります。そう考えるとゾッとしません?
お金を使うときに、一瞬だけ立ち止まること。そして自分にこう問うてみるのです。
「さて、こんな使い方をして、お金さんは喜んでくれるだろうか?」
僕はしょっちゅう、こう問いかけています。大きな買い物をするときだけではありません。コンビニエンスストアに入ろう、というときでもやります。
コレがほしい!と直感したものをその場で購入することを衝動買いといいますね。衝動買いをすると後悔することもあったりしますけど、ストレス解消になるんですよねぇ。
でも……
お金さんを友だちだと思って考えてみてください。
その商品は友だちを手放すことに値しますか? その買い物は友だちに対して身勝手ではありませんか?
それはあなたの「会社」に必要なもの?
松浦さんは「お金のバランス感覚を養うには自分で自分という会社を経営していると考えると良い」とおっしゃっています。
バランス感覚を身につけるには、自分を会社だと考えてみるといいでしょう。僕であれば「株式会社松浦弥太郎」という会社を、自分が経営しているつもりになるということです。漠然としたイメージではありましたが、働き始めた十九歳の頃から、僕はこれをやっていました。
あなたという会社には経営理念があるはずです。
それはあなたの夢であったりあなたの理想であったりあなたの目標であったりします。夢や理想を叶えるために、果たしてその買い物は必要なんでしょうか?
何か購入するときには、まず立ち止まり、この使い方で本当に良いのかと自問し、それからこの商品は自分の会社に役立つかということを考えましょう。
お金にとって良い使い方か、また自分にとって良い使い方か、という2つのフィルターをとおして初めて「冷静に」お金、そして自分の購買欲と向き合うことができるんですね。
お金のことを考えるときは一緒に「時間」や「生活」のことも考えよう。
松浦弥太郎の新しいお金術がおもしろいのは、お金をお金だけで扱うのではなくて、お金を時間・生活・社会・仕事などと一緒に考えているところです。
安易な財テクに頼るのではなくお金の本質を体感的に学ぶことができる点がすごく良いんですよね。
この記事で紹介した……
- この使い方でお金さんは喜ぶだろうか?
- この使い方で自分の会社は潤うだろうか?
という2つの自問は、きょうから実践することができます。
これを機に、お金に対する考え方、考えてみません?
おまけ
まったく関係ない話なんですけど、お金に対する考え方を変えようとお金をテーマにネットサーフィンをしていたら……
こういったものを見つけまして。
いいなぁ。
でもニートじゃクレカ作れないかぁ。
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