どうも、黒井みなみ(@961373)です。
読んだ本の内容をすぐ忘れてしまう。それはぼくの昔からの悩みのひとつでした。
すぐ忘れてしまうひとは「アウトプットする」ことを考えていないケースが多いんです。かつてのぼくもそうでした。
本の内容をすぐ忘れてしまうという症状を改善するためには「アウトプットを前提とした姿勢」が必要です。
記事のタイトルでは便宜上「本の内容を忘れないための記憶術」というふうな体裁をとっていますが、アウトプットを前提とした姿勢をとることは、読書にかぎらず、勉強や仕事においても「記憶する」ために必要なことです。
アウトプット前提だとどうして忘れないのか
ぼくが「アウトプットを前提とした姿勢」を心がけるようになったのは、ある記事を読んだからなんです。
その記事のなかで脳科学者の池谷裕二さんがこんな発言をしています。
情報は、出力することを前提にして入力しないと使える記憶になりません。例えば漠然と街を歩いたあとで「何を見かけたか」と質問されても、簡単に思い出せないものです。しかし、同じ風景を見ていても、あらかじめ質問されることがわかっていれば、意識して情報を入力するため記憶に残りやすくなる。
この記事を読んだぼくは「ということはアウトプットを前提とした読書をすることで脳は本の内容を忘れないようになるのではないか」と思ったんです。
アウトプットのスタイルについて
読書の内容をアウトプットするのにはいくつかのスタイル(やり方)があります。紙にメモをする、ノートに記録する、エバーノートなどのアプリをつかう、ブログに読書録を書く、などなど。
ぼくは「つづけられるのならなんでもいい」と考えています。
これまでアウトプット前提の読書をしていなかったひとにとって、アウトプット前提の読書をはじめるということはすなわち「作業がひとつ増える」ことを意味します。
読むだけじゃなくて「どこかにメモをとる」だとか「誰かに話す」といったアウトプットの作業が増えることになりますよね。
だからまずはつづけられる方法を選んでください。
ただ・・・よくをいえば「他人の目に触れるかたち」をとってほしいです。ブログでもいいし、ツイッターやフェイスブックでもいい。
他人の目に触れるということを意識するだけで、アウトプットの質が向上します。それはつまり読書の質も高まるということです。
アウトプット前提の読書をすると読書スピードがあがる?
アウトプット前提の読書をおこなっていると「ためになった本」や「おもしろかった本」などはアウトプットするために自然と深く読み込むので記憶に残りやすくなります。
それでいて「理解のできない本」や「すでに知っている情報の多い本」などの記憶する意味のない(または理解度が足りずアウトプットできそうにない)本については、あえて忘れる(またあえて読まない)という選択ができるようになります。
よってムダな時間をつかわずに済むんです。ゆえに「アウトプット前提の読書」を心がけると副次的に読書スピードが高まります。
断捨離の読書術ともいえます
アウトプット前提の読書をしていると「必要のない情報」や「すでに知っている情報」を自然に読み飛ばすようになります。
アウトプットするという本を読む「目的」があるからです。
身にしみてわかっていることだと思いますが、人間はすべての物事を覚えておくだけの記憶力がありません。だから「いる・いらない」の判断が必要なんです。
アウトプット前提の読書を心がけるということは「断捨離の読書」にもつながります。必要な情報や新しい情報を仕入れ、反対に不要なことを効率よく忘れていくためにも、アウトプット前提の読書スタイルをおすすめします。
読書の楽しさが増す
とくに小説を読んだ場合にアウトプット前提の読書をしていると「読書の楽しさが増す」という効果が現れることがあります。
自分の好きな作品について語る(または書く)ことは、それ単体で見ても楽しいことですし、その感想を聞いたり読んだりしたひとが「自分も読んでみようかしら」なんて思ってくれたら嬉しいですよね。
また他人の目に触れる場所に「読書感想文」を投稿することで、同じ作品を愛するファンとの交流が生まれるやもしれません。
すぐ忘れてしまうという症状を改善させるだけでなく、アウトプット前提の読書スタイルにはさまざまな可能性が秘められているんです。
コメント