音楽を聴くなら高音質で!
ということで、今回は「高音質イヤホン」の入門機としておすすめの高音質イヤホンを「まとめて」紹介します。
ER4S – Etymotic Research
ER4Sの特徴
ER4Sは非常にちいさな筐体に「バランスド・アーマチュア・ユニット」が左右に1つずつ搭載されているイヤホンです。
[aside type=”normal”]バランスド・アーマチュア・ユニットとは
バランスド・アーマチュア・ユニット(BAユニット)はイヤホンから音を出すためのユニットのこと。繊細な音が出るのが特徴。イヤホンでは「BA型」か「ダイナミック型」に分かれます。[/aside]
ER4Sの音質
ER4SにはBAユニットが片耳に1つずつ入っています。控えめな低音と、素直にすーっと伸びる高音を出してくれるところが、ぼくのお気に入りポイントです。
「3段きのこ」と呼ばれるイヤーピース(耳の中に入る部分)は、最初のうちは違和感を覚えるかもしれませんが、慣れると「最強」です。
他のタイプのイヤーピースを圧倒するほどの「遮音性」が得られます。
街中でも「静かな空間」が生まれ、そこに「音楽が流れる」というのは、ちょっとした快感ですよ。
ER4Sの傾向
低音より高音を重視し、なおかつ空間の広さが重要なオーケストラやジャズ、Jポップでないポップスを聴くひとにおすすめです。
HF5 – Etymotic Research
HF5の概要
HF5は先に紹介した「ER4S」の下位モデルとなります。ぐっと値段が安くなっているのに、音質はER4Sを踏襲した高いパフォーマンスを誇る高音質イヤホンです。
3段きのこのイヤーピースが付属するので遮音性が高く音漏れが少ないのが特徴。タッチノイズはやや気になります。
[aside type=”normal”]タッチノイズとは
タッチノイズとは「イヤホンのケーブル」が服などに「ぶつかる」「こすれる」などしたときに「がさごそ」と聞こえるノイズのこと。密閉性が高いイヤホンではどうしてもタッチノイズが起こる。[/aside]
HF5の音質
音質の基本は「ER4S」と同じく「控えめな低音にクリアな高音」を出す高音質イヤホンです。
音の解像度(細かな音を鳴らす力)は上位機種である「ER4S」に一歩譲りますが、低音は「ER4S」と較べてふくよかに鳴ります。
HF5の傾向
「HF5」は「ER4S」と同様にオーケストラやジャズ、ポップスを聴くのにおすすめです。
でも「Jポップ」や「軽いロック」などとも相性が良い感じがします。かなりオールマイティです。
X10 – Klipsch
X10の特徴
美しいデザイン、高い遮音性、高音質。と三拍子そろった高音質イヤホンです。
リリース当初は「高級イヤホン」の部類でしたが、売値がぐっと安くなり「お買い得」感のあるイヤホンでもあります。
リリース時の半額以下で取り引きされています。
X10の音質
音に広がりがあり、音場がゆったりと広い。
[aside type=”normal”]音場とは
音場(オンバ)とは「耳の中で音が鳴っている仮想的な空間」のこと。一般的に広いほどクラシックやジャズに向いていて、狭いほどポップスやロックに向いていると言われています。[/aside]
先に紹介した「Etymotic Research」社製のイヤホンと比べて「やわらかい音」を出す印象です。
X10の傾向
ずっしりとしたロックを聴かない限りは、オーケストラからアニソンまで何でも聴けます。
個人的には「ジャズ」と「明るいポップス」や「ポップス調のアニソン」によく合う印象ですね。
MDR-EX1000 – SONY
MDR-EX1000の特徴
SONY製イヤホンの現行モデルでもっとも音が良いのがEX1000です。
かなり高価なモデルでとても「入門機としておすすめ」などとは言えませんが、これを買ったら文句なし! という機種です。
予算に余裕があり、迷っていたら、間違いなくコレですよ。
MDR-EX1000の音質
SONYのイヤホンやヘッドホンはどれも「低音から高音にかけてピラミッドのようなどっしりとしたバランス」です。MDR-EX1000もまたしかり。
ふくよかでいながらソリッドな低音がしっかりと下にあり、そのうえにシャープな中高音が乗っかっている感じ。
果てしなくクリアで、耳が追いつかないほどの高解像度を誇る、高音質イヤホンです。すごい。
MDR-EX1000の傾向
得手不得手がなく「オールジャンル」を楽しく聴かせてくれます。
ただし、やや「繊細すぎる」感じがあり、ロックバンドなどの「ライブ感」を味わいたいひとには不向きなイヤホンかもしれません。
[aside type=”warning”]注意
MDR-EX1000のレビューはすべて「お店で試聴」した感想です。[/aside]
SHE9700シリーズ – PHILIPS
SHE9700の特徴
オーディオ好きから「キューナナ」の愛称で親しまれている「SHE9700」です。
キューナナは「3,000円」もあれば手に入る低価格帯のイヤホンでありながら、同価格帯では考えられないくらいの「高音質」でとても人気なんですよ。
「高音質イヤホン入門」としては「安すぎる」嫌いがありますし、これまでに紹介した機種と比べると劣っている部分も多いですが、とにかく安い!
とにかく安くて、でもこれまでのより高音質なイヤホンを探しているひとは、迷わずコレ!
SHE9700の音質
他に紹介したイヤホンと比べると音質は落ちます。まあそれは価格帯を考えれば当然のことです。
ただ、SHE97000は、3,000円未満で買えるイヤホンとしてはもはや「敵なし」と言っていい音質で、すさまじい人気を誇ります。
SHE97000の傾向
低音から中音のバランスが良く、低価格帯でありながら「オールジャンル」に対応した音質の傾向です。
ただし「オーケストラ」や「ビッグバンド」など、楽器の多いジャンルでは、解像度が足らず「せまくるしい」感じを受けるかもしれません。
あとがき
まずは注意事項から。
イヤホンのレビューは非常に感覚的なものです。あくまでも「黒井みなみ」が実際に聴いたときの主観にもとづくレビューであることをご理解ください。
イヤホンが高音質なものになると、あなたの「音楽ライフ」は大きく変化します。スマホについてきたイヤホンしか使ったことのないひとは、他のイヤホンも使ってみてください。
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コメント
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