ニートは働け! うつは甘え! その言葉が本質を見えなくさせているのでは?

ニートの思うこと

「ニートは働け!」

「うつ病は甘え!」

どちらもネットで見かける悪口だけど、まあひどいね。

誰も彼も好きでニート(無職)やうつ病になったわけじゃないっていうのに。

社会的弱者にレッテル貼りをして悪口を叩いているせいで、現代の(そして未来の)社会の本質が見えなくなってしまっているのではないでしょうか?

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情報技術や物流の進化がもたらしたもの。

情報技術や物流の進化により、商売をする相手は「そこにいる人」から「世界中の誰か」になりました。私の書いているこのちっぽけなブログもそう。日本語で書かれているこのブログにも、海外からのアクセスがあったりするのです。すごいことだぁ。

あらゆる障害を超えて「世界中の誰か」にモノやサービスやコンテンツを届けられるようになり、企業同士の競争は熾烈を極め、一人あたりの仕事量は増える一方、ごく一部の大企業が利益を独占するような形になっています。

情報技術や物流の進化により便利になったところもあるが、仕事の量が増えてもごく一部の大企業を除きなかなか収入が増えない世の中になったとも言えるのではないでしょうか。

資本主義の終着駅を考えてみる。

結論から言うと資本主義の終着駅は「たったひとつの企業がすべてやる」ということなんじゃないかと思います。

例えばコンビニ。

ひと昔前まではセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートを筆頭に、ミニストップ、サークルK、サンクス、ampm、スリーエフなど、たくさんあったコンビニは、もはや「ほぼ大手三社だけ」という状態です。

大手がその莫大な資産に物をいわせM&A(合弁と買収)を繰り返すと、将来には「コンビニ=セブンイレブンのみ」となる日が来るのではないでしょうか。

同じように「外食チェーン=〇〇」や「不動産屋=〇〇」などのように「一業種につき一社しかない社会」となる日が来るかもしれません。より長い目で見ると「いくつかの業種を一社でまかなう」時代がやってくる可能性もあります。

GAFAに代表される巨大テック企業はすでに「多業種を一社でまかなう時代」に足を踏み入れていると言って良いでしょう。

国家予算並みの利益を上げる一方、国家規模の雇用を生んでいるのか?

GAFAは国家予算に匹敵するような利益を上げていますが、一国の市民をすべて受け入れられるよな大きな働き口になっているかというと、答えはノーです。

資本主義が進むと「一業種一社」さらには「多業種一社」の社会構造となり、その企業だけが莫大な利益を上げ、かつ雇用が減っていくのではないでしょうか?

ニートは働け。うつは甘え。その言葉が本質を見えなくさせているのでは?

ここまで書いたことが正しいと仮定すると、いずれ企業はM&Aを繰り返して膨れ上がった超巨大企業と家族経営のような小さな企業に分かれ、それ以外は吸収合併あるいは買収される形で姿を消すことになります。

そして、企業が国家予算並みの利益を上げても、すべての市民を受け入れられるような働き口にはならない。すると極論「どんなに社会にしがみつこうとしても大半の人間は脱落者になる」のではないでしょうか?

この話は極論であり、未来の話ですから「必ずそうなる」というものではありません。しかし「そのような傾向」は見て取れます。

もしも実際に 「どんなに社会にしがみつこうとしても大半の人間は脱落者になる時代」がやってきたとして、その問題の本質は「脱落者」の側にあるんですかね。

ニートは働け。うつ病は甘え。そんなふうにレッテル貼りをして他人を罵ることは簡単ですが、それらの言葉は、その向こうにある「そもそもこんな社会の仕組みじゃ皆が飯を食っていくことなんてできないよね?」という問題の本質を隠してしまっているのではないでしょうか。

そんなことを、ニートは考えているのでした。

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