最近のスマホって、イヤホンジャック、ついてないですよね。
スマホを音楽プレイヤーとして利用している私としては、無くしてほしくないもののひとつなんですが、まあしょうがないですね。音質がどうのこうの言うのは、ごく一部のオーディオオタクだけですし。
これまではUSB-Cを3.5mmのステレオミニジャックに変換するアダプタを噛ませてイヤホンやヘッドホンを接続していましたが、この度、ちょっとしたお買い物をしました。
それはQualcomm社が所有する音声圧縮コーデック『aptX』に対応したワイヤレス・オーディオ・レシーバーです。
『aptX』の存在は知っており、興味もあるにはあったのですが、どうしてもひと昔前のワイヤレス・オーディオのイメージが拭いきれず二の足を踏んでいました。
スマホも新調したことだし、ちょっと試してみるかと、購入してみました。
この記事では、ワイヤレスだけど高音質を実現する『aptX』は本当にいいの？ という疑問を解消すべく購入したレシーバー『R80』の開封とレビューを行います。
Bluetooth aptX対応の高音質ワイヤレス・オーディオ・レシーバー『R80』の開封
こちらがワイヤレス・オーディオ・レシーバー『R80』のパッケージです。
下調べや商品の比較をせず「Amazonのレビューがまあまあ良い」という点と価格で選びました。
同梱物
箱を開けるとこんな感じ。
安いなりになかなか良い感じに入ってました。黒い箱は写真写りが悪いので好きじゃないけど、黒い箱に白い本体が映えますね。
- 取扱説明書
- 収納ポーチ
- 3.5mmステレオミニケーブル（オス to オス）
- 充電用 USBケーブル（USB-A to USB-C）
同梱物については以上の通り。
USBケーブルからも分かる通り、こちらのレシーバーは「USB-C」での充電が可能です。今やほとんどのスマホがUSB-Cに対応しているので、いつもスマホを充電しているケーブルで充電することができます。
この製品を選んだ決め手のひとつだったり・・・
本体
本体を大きく写してみました。
左側に見える黒い点はLEDインジケータ、すぐとなりにある細長い溝は通話用のマイクです。
ライターと並べてみると、本体の小ささが際立ちますね。
裏面にクリップが付いているので、厚みはライターよりあります。
側面
メーカーロゴの下の面には、左から音量ボタン、電源スイッチが並んでいます。
音量調節はボタン、電源はスイッチと仕様が異なるので、誤って操作してしまうことはなさそう。
ワイヤレスイヤホンでは電源も音量調節もボタンで行う製品が多く、音量を調節しようとしたら電源をオフにしてしまうといったミスが起こりやすいのですが、こちらのレシーバーはよく考えられていますね。
メーカーロゴの上の面には、左から戻るボタン、再生/停止ボタン、進むボタンと並んでおり、少し離れてマルチボタンとなっています。
マルチボタンには受話器のマークが描かれている通り「通話に出るボタン」として使えるだけでなく、３つの使い方があります。
| Siriの呼び出し | 着信拒否 | 受話/切断 |
|---|---|---|
| 長押し３秒 | 長押し２秒 | １回押す |
iOSユーザーならSiriの呼び出しにも使えるようです。
そして、メーカーロゴの右の面には充電用のUSB-Cジャックが、左の面にはイヤホンやヘッドホンを接続するための3.5mmステレオミニジャックがあります。
背面にはクリップが付いているので、襟元を挟んでおけばハンズフリーでの通話も可能です。
接続が簡単で、機械が苦手な方でも安心して使える
接続は「Bluetooth」で行います。
慣れていればなんてことのない作業ですが、苦手な人もいますよね。でも、こちらのレシーバーはかなり親切にできています。
電源スイッチをオンにすると、自動的に接続設定済のスマホやタブレットへの接続を試みるのですが、接続ができない場合には、これまた自動的に「機器を探すモード」に切り替わります。
他の製品では「接続する際にはボタンを長押ししてね」という感じに特別な操作を求められるものが多いなか自動的に切り替わってくれるのは、地味ではありますが親切な設計だと感じました。
あとはお手持ちのスマホやタブレットの【Bluetooth設定】から本製品【R80】を探してタップするだけで、接続設定が完了します。このときレシーバーにイヤホンを繋いでいれば「ブーブー」という音が鳴ります。
Bluetooth aptX対応の高音質ワイヤレス・オーディオ・レシーバー『R80』で音楽を聴いてみた
アプリでコーデックが『aptX』になっていることを確認して――
実際に聴いてみると、これはもう「ワイヤレスだから音が悪い」なんて言えませんね。
ひと昔前のワイヤレス・オーディオは、プレイヤー本体にイヤホンやヘッドホンを直挿ししたときとくらべて確実に音質が劣化していました。
「やっぱりワイヤレスだと音が悪いんだ」と思った私は、それ以来ワイヤレス・オーディオへの興味がなくなり、ワイヤレスイヤホンなどには見向きもしなくなりました。
が、『aptX』で再生すると、思わず顔がにやけてしまいましたよ。
外付けのアンプやDACを通した音と比べれば当然に劣りますが、プレイヤー直挿しのときとくらべて（少なくとも私の耳で聴く限りでは）音質にほとんど差はないと感じました。
とにかく高音質で聴きたければPCオーディオでゆったり聴けばいいわけで。そこそこの音質で手持ちのイヤホンやヘッドホンをワイヤレス化できたということに、大満足です。
Bluetooth aptX対応の高音質ワイヤレス・オーディオ・レシーバー『R80』の良いところ、悪いところ
良いところ
- Qualcomm aptX対応でワイヤレスだけど高音質
- 家にあるイヤホンやヘッドホンを「ワイヤレス化」できる
- クリップ付きなので安定した音質でハンズフリー通話ができる
- 小さくて軽いので扱いやすい
悪いところ
- バッテリー残量を気にしないといけない
- 2.4GHz帯を利用する他の機器と干渉してしまう恐れアリ
どちらもこちらのレシーバー『R80』の悪いところというより、Bluetooth機器の気をつけなければいけないところですね。
今のところ『R80』に不満点はありません。
Bluetooth接続では「2.4GHz」の周波数帯域を利用しますが、この周波数帯域は（例えば電子レンジなど）他の機器でも使われるので、同時に使用すると干渉して音楽再生が途切れたり、通話が乱れたりする可能性があります。
Bluetooth接続の宿命ですね。
総評
製品が届いてから丸一日。もっともっと使ってみなければ分からないこともあるかもしれませんが、とりあえず現状としては自分が求めていたものが得られたぞという感じです。
お散歩へ行くときのお供として外に連れ出すのが楽しみです。
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